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予防接種

予防接種とは

予防接種

当院では予防接種として肺炎球菌とインフルエンザのワクチン接種を行っています。ワクチンとは、感染症の原因とされる各種の細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらを無毒化したりすることでつくられたもので、これを体内に注入することで、抗体(病原体と結合し、それを体内から除去するように働くたんぱく分子)をつくるようになります。これにより当該感染症に罹りにくくし、また万一感染して発症したとしても重症化を防ぎます。予防接種は個人の身を守るというために行うほか、感染症の流行を阻止する(集団免疫)という目的でも行われます。なお、上記以外のワクチン接種を希望される方は、ご相談ください。

高齢者の方の予防接種について

高齢者の方につきましては、インフルエンザと肺炎球菌のワクチン接種の一部費用を公費で負担する定期接種(肺炎球菌は対象者のみ)となっております。肺炎球菌につきましては、当年度に65歳になる方でこれまで未接種の方等が対象になるなど、かなり限定されるので、対象かどうかわからないという方は、お住まいの自治体(市区町村)の公式ホームページをご確認ください。

なお武蔵野市の場合、インフルエンザワクチン接種の自己負担金は2,500円になります。また肺炎球菌ワクチン接種の場合は、年度によって対象となる方は異なりますが、助成対象となる方の自己負担金は5,000円になります。

65歳以上、もしくは60歳から65歳未満の方で、心臓・腎臓・呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方

  • 武蔵野市の高齢者インフルエンザワクチン予防接種は→こちら
  • 武蔵野市の高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種は→こちら

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンとは

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる急性呼吸器感染症です。なおインフルエンザに感染すると1~2日ほどの潜伏期間を経て発症し、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れます。併せて普通の風邪と同じように、喉の痛み、鼻水、咳などの症状も見られます。高齢者や基礎疾患をもつ方では肺炎を併発するなど、重症化することがあります。

感染源となるインフルエンザウイルスにはタイプが複数あり、人に感染するタイプとしてA型、B型、C型とあるのですが、爆発的に流行するのがA型で、これは変異が激しく、A香港型やAソ連型などさらに分類されます。またB型はA型ほどでなくてもそれなりに流行します。C型についてはまず流行することはありません。そのため、インフルエンザワクチンは多くの場合3種類(A香港型、Aソ連型、B型)のウイルスに対して免疫を作る抗原が含まれています。

このようなインフルエンザを予防する有効な手段のひとつが流行前のインフルエンザワクチンの接種です。接種時期についてですが、日本の場合は例年12月~翌3月頃にインフルエンザが流行していること、接種した後に効果が出るまでに約2週間かかることから、毎年12月中旬頃までに接種するのが望ましいと思われます。また、インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行しますので、それに対抗するためにも、予防接種は毎年行うようにしてください。

なおインフルエンザの予防接種につきましては、年齢によって接種回数が異なります。12歳までのお子様につきましては2回の接種、13歳以上の方は1回の接種となります。2回接種する場合は、1回目から2~4週間ほどの間隔を空けてから2回目の接種を受けるようにしてください。

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌ワクチンとは

肺炎とは、肺に病原微生物(細菌やウイルスなど)が感染することで炎症を起こしている状態のことで、全身の免疫力が低下している際に発症しやすいと言われています。なかでも高齢者の方や基礎疾患を持っている方などにかかりやすく、しかも治りにくいことでも知られています。症状としては、発熱、激しい咳、呼吸困難などが現れます。

なお肺炎の原因菌の中で最も多いとされる菌が肺炎球菌で、大人の肺炎の実に20~40%は、この菌が原因によるものです。そのため、この肺炎球菌ワクチンを接種すれば、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防するほか、重症化のリスクを低減させる効果が期待できます。

日本人の死因の第3位を占める肺炎ですが、死亡者の9割以上が65歳以上の高齢者と言われています。高齢者の方は、肺炎球菌ワクチンの接種は定期接種となりますので、対象の方は可能な限りお受けになるようにしてください。

※肺炎球菌ワクチンは接種後5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛みが強く出るケースがありますので、再接種を希望される方は、5年以上の間隔を空けてください。

桜 桜
桜堤ファミリークリニック
診療科目
内科・外科・消化器内科・内視鏡内科
院長
医学博士 諸井 隆一
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