睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠中に呼吸が一時的に止まる、あるいは低呼吸状態にあることを睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)と言います。このようなことが起きる原因として、現在のところ主に2つのケースがあると考えられています。
その1つが空気の通り道である上気道が物理的に塞がれてしまうことで、呼吸が一時的に停止してしまう閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)です。この場合は、舌が大きい、扁桃や口蓋垂が大きい、あごが小さい、首の周囲に脂肪がたくさんついているといったことが原因ではないかと考えられています。もうひとつのケースは、脳からの呼吸指令が出ないがために呼吸中枢の異常で起こる中枢性睡眠時無呼吸症候群ですが、こちらの場合はSASの患者様全体の数%であり、心臓の機能が低下している方によく見受けられる症状です。
症状に関しては、睡眠時にいびき、中途覚醒、不眠などがみられます。また、睡眠時の影響が起きている時間帯でも現れるようになり、疲労感、日中の強い眠気、起床時の頭痛などの症状も現れます。さらに不眠や中途覚醒などで、眠りの質が悪い状態が続くと、高血圧や不整脈、糖尿病、高脂血症、心不全、脳卒中、うつ病などを引き起こす原因にもなりますので、症状に気づいたら、速やかにご相談ください。
検査について
患者様の訴えや症状などからSASが疑われる場合は検査を行います。当院では、自宅で簡単に取り扱うことができる携帯用睡眠時無呼吸検査装置(スクリーニング装置)の「パルスリープ」を用います。これはおやすみになる前に本体を腕時計感覚で装着(重量は73gと軽量)して、指や鼻の下にセンサをテープで固定して取り付けます。そして本体にあるスイッチを押し、そのまま睡眠するだけで検査開始となります。これにより、睡眠中の呼吸の状態や血液中の酸素濃度などを同時に測定することができ、睡眠時の無呼吸状態か否かを判定することができます。次の日にもこの装置を持参して来院いただきます。結果は数日でわかります。
治療について
スクリーニング装置による検査の結果、SASであると診断を受けたら治療となりますが、当院では、CPAP療法(Continuous Positive Airway Pressure:経鼻的持続陽圧呼吸療法)を行います。
これは専用の鼻マスクを睡眠時に装着するもので、鼻マスクの装置から、ある一定の圧力を気道にかけられる空気を送り込みます。そのことによって気道の閉塞を解除するというものです。なおCPAPの使用期間中は定期的に通院し、体調変化や治療状況などを医師に報告する必要があります。その際に装置の違和感などを覚えるようであれば、その都度ご相談ください。
このほかSASの症状がそれほど重くない場合は、専用マウスピースで塞がっている気道を広げる治療法、減量や節酒といった生活習慣の改善を行うことで効果が期待できることもあります。
- 診療科目
- 内科・外科・消化器内科・内視鏡内科
- 院長
- 医学博士 諸井 隆一
- 住所
- 東京都武蔵野市桜堤2-8-55
- TEL
- 0422-53-1111
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