舌下免疫療法とは
アレルギーの原因となっているアレルゲンを少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らしてアレルギーを和らげるのが舌下免疫療法で、これはアレルギー免疫療法のひとつです。
同じような治療法として皮下免疫療法がありますが、こちらは原因となる少量のアレルゲンを皮下に注射するのに対し、舌下免疫療法は舌の下に少量のアレルゲンを投与することで、アレルギーを緩和していく治療法です。以前は、スギ花粉が原因の季節性アレルギー性鼻炎の患者様のみ保険適用されていましたが、その後ダニ(ハウスダスト)アレルゲンが原因の通年性アレルギー性鼻炎の患者様にも適用されるようになりました。
この舌下免疫療法は治療期間が長いことでも知られ、効果がわかるまで2年ほどかかると言われており、正しく治療が行われるとアレルギー症状が軽減、あるいは長い間にわたり抑える効果が期待できます。ちなみにスギ花粉症の患者様が舌下免疫療法を行った結果(約2年間)、およそ半数の方で花粉症の症状が軽くなり、約2割の方で寛解する(症状がほとんど出なくなる)との報告があります。ただ、必ずしも全員の方に有効というわけではありません。
服用について
服用方法ですが1日1回となります。スギ花粉症の患者様であれば、スギ花粉を含むエキス(シダトレン)を舌の下に滴下し、2分間保持した後、飲み込みます。なお治療を開始するにあたっては時期が限定され、スギ花粉の飛散時期(1月~5月)は行いません。一方のダニアレルゲンが原因となる通年性アレルギー性鼻炎の患者様は開始時期の制限はありません。服用の仕方ですが、ミティキュアと呼ばれるダニアレルギーの減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬をいったん舌の下に置き、一定時間保持した後に飲み込みます。少量から服用し始め、その後決められた一定量を数年間にわたり継続して服用します。どちらの治療であっても初回は当院で投与を行い、投与後30分間は待合室で経過観察をいたします。
また服用による副作用ですが、口の中の浮腫、かゆみ、不快感や喉の刺激感、耳のかゆみなどが現れる可能性があるほか、重症になるとアナフィラキシーなどの症状が出ることもあります。
舌下免疫療法が受けらない方
以下の方は舌下免疫療法を受けることができませんので、ご注意ください。
- 12歳未満の方
- 70歳以上の方
- 妊娠中、授乳中の方
- 重度の気管支喘息の方
- 悪性腫瘍(がん)や免疫系疾患のある方
- ステロイドの内服薬や注射薬の投与を受けている方
- 診療科目
- 内科・外科・消化器内科・内視鏡内科
- 院長
- 医学博士 諸井 隆一
- 住所
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