クリニックブログ

ダイエット

2019年03月22日

香川大学医学部時代の後輩がダイエットの本を出版しました。いまでこそ炭水化物制限ダイエットはブームですが、英語の堪能な彼は15年以上も前に炭水化物ダイエットの元祖であるアトキンス式ダイエットの欠点を改良したサウスビーチダイエットの原書に出会います。自らその方法でダイエットをしますが壁にぶち当たります。ある程度はやせるのですが、それ以上はなかなか痩せないという、ダイエットを試みた方にはよくある悩みです。勤勉な彼は勉強を重ねついにその壁を突き破る方法に至ります。その一つがこの蜂蜜ダイエットです。ダイエットに睡眠というファクターが入っているのも新しいですね。

 僕も2年ほど前ある人に誘われアトキンス式ダイエットを試したことがありますが、やはりある程度は痩せますが、なかなかそれ以上の効果はあがりません。またアトキンス式ダイエットをやめるとあっという間にリバウンドするという欠点があります。文献によるとだいたい平均1年半で体重が上昇に向かうと書かれています。家族や友人と食事も楽しめないようなダイエットでは幸せにはなれませんし、本末転倒もよいところです。私は食事管理が健康管理であり、幸せになるため一生続けていくべきものだと思っています。長く続かないものや、極端なものは医師としてはあまりお勧めできません。

 田井先生の本の中で印象に残ったのは、ダイエットの方法は人によって向き不向きがあり、その方法に固執せず自分に合う方法をさがせばよいというアドバイスです。いろいろダイエットを試みてうまくいかない人は是非彼の本を一度読んでみるとよいかもしれませんね。