正しく恐れましょう
2020年02月20日
新型コロナウイルスの感染者が毎日報道され、不安になる方も多いと思います。
現在判っていることは、思ったより致死率は低い感染症だということです。今中国でのコロナウイルスによる死亡は2月20日現在2000人ちょっと。毎年のインフルエンザでは日本だけで2万人亡くなっています。あれだけ感染が騒がれているのに日本のインフルエンザの10分の一程度です。医療体制のととのっている日本ではもっと低くなると思われます。特に朗報は子供が重症化するという報告がないことです。10年前の新型インフルエンザの時には子供達が重症化してたいへんでした。ほとんどの人が感染しても無症状です。症状がでると1週間、普通の風邪よりやや長く倦怠感が続くようです。この期間、一番感染力が高いとおもわれますが、これを過ぎれば治癒すると考えられます。つまり、もし風邪症状による強い倦怠感があった場合1週間自宅待機していただければ、他への感染をふせげます重症化する場合は7日間までは軽症者と同じですが、それから呼吸器症状がでて入院する人の平均は10日です。つまり、倦怠感が長く続きだんだん酷い咳になったり、呼吸が苦しくなったら病院でレントゲンをとります。肺炎があれば入院適応となりそのあとは保健所と相談で検査が進められると思います。風邪症状のみでコロナが心配だからと来院されても、医療機関は鑑別する検査ができません。症状が軽ければ1週間自宅待機をしていただければと思います。勿論我慢していただくこともありませんから、辛い時はご相談ください。
予防は一に手洗い2に手洗いです。できればマスクをお願いいたします。
新型コロナウイルスを正しく認識していただければと思います。
でも、僕は思います。新型コロナウイルスで恐ろしいのは致死率でなく、憎悪、偏見、差別など人間の醜い心ではないかと思います。桜堤ファミリークリニックでは皆様が安心して生活できるよう、正しく病気と闘っていきたいと思います。