新型コロナウイルス関連肺炎
2020年01月24日
新型コロナウイルス関連肺炎が巷のニュースを席巻しています。以前中国で騒がれたSARS-CoV,MERS-CoVもコロナウイルスですが、一般的には人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスで感染しても通常の風邪などの症状にとどまることが多いと思われます。今回は中国武漢市の市場が原因ではないかと言われています。この市場では獣を生で取り扱う店が多い様ですが、正確な情報はまだとどいておりませんが、動物に感染するコロナウイルスが変異して人間にも感染したと思われます。人―人感染も確認され、武漢は交通が遮断され人の移動が制限されているようです。ウイルス感染を予防する基本は感染源を遮断することですから、この措置は正しいと思います。ただ、遅きに逸した可能性もあり、武漢遮断前に脱出して人が感染源として全世界に散らばる可能性もあります。日本を含めた各国も、空港でサーモグラフィーによるスクリーニングを行っているようですが、解熱剤を飲んですり抜ける人や、熱発なく肺炎を発症する人には効果が期待できません。
死亡率はそれほどでもないという情報が来ておりますが、ニュースを見る限りでは楽観視も出来ないと思います。新型コロナウイルス関連肺炎はウイルスに起因するものですから抗生剤は全く効果ありません。もし不幸にも感染してしまえば、対症療法に頼らざる負えなません。つまり、入院しても軽症であれば酸素投与。重傷なら人工呼吸器による陽圧換気が行われ、自身の免疫力にて治癒するしかありません。
新型コロナウイルスかどうかは国立感染研究所で検査する以外、正確な診断はできません。そのため、流行時期に武漢に滞在歴があり、患者と濃厚接触または2m以内の接触があり、37.5度以上の発熱や呼吸苦がある場合は感染と見なし、入院または自宅待機にて保健所の指示に従うことになります。そのため、医療機関受診の際にはそのことを事前に告げる必要があります。そうしなければ、医療機関での診断は絶対無理ですし、感染を拡大することになります。続報があればこのブログでご紹介していきます。